前回に続きまして、高額療養費を事前に申請しておけばどれくらいの負担で
済むか?例題を 取り上げてみてみましょうね。

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例題として、男性52歳が、高額療養に該当する、肺がん、に罹患した場合で、入院・手術で29日
かかったとします。

診断科目・金額はあくまでも例示です。そのほかに食事などの負担もかかりますが、今回は
療養費だけになります。

1 初診料           2、730-
2 検査・診断料      421,350-
3 投薬・注射料       66,540
4 手術・麻酔料      770,590-
5 呼吸リハビリ料     211,710-
6 処理・薬剤料       79,000-
7 入院基本料        499,960-
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       医療費合計 2,051,880-  となりました。

自己負担額は70歳未満は、現在は3割ですから、これに3割をかけまして
615,564-となります。

これにさらに高額療養費制度を申請して、負担が減るわけですが、
健康保険制度の保険料の目安とされています、標準報酬月額が、上位所得者(53万円以上)の人と
住民税非課税者とは、ちょっと計算となる基礎控除金額が異なりますので、ごく、普通の一般の人を
対象として計算してみます。

基礎となる金額は、一般の人で、80,100-です。
これに(医療費-267,000(基準額))×1%の金額を加えます。

80,100+(2,051,880-267,000)×0.01=97948.8  97,948円が自己負担となります。
4回目以降は、負担額が軽減されます。これも所得の違いによって決められているようです。

以上のように基礎の基準額等が定められていますので、所得の違いによって差はありますが
随分と自己負担額が入院等前に早めに申請することで最初から負担するか、負担しないで済むか
変わってきますね。

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